広報 on HP 第26号
2024年8月1日発信
日本産業保健法学会 広報委員会
≪日本産業保健法学会 広報誌「喧々諤々」インタビュー≫
芸能従事者の労働安全衛生に関する現状と課題(全4回 第4回 働く人の尊厳を守るために今後の芸能従事者の安全衛生を考える)
日時 令和5年11月29日 18時~20時10分
インタビュイー
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森崎 めぐみ(俳優)
(一般社団法人日本芸能従事者協会 代表理事全国芸能従事者労災保険センター 理事長 文化庁「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けた検討会議」委員) |
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インタビュアー
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小島 健一
(鳥飼総合法律事務所 パートナー弁護士) |
森 晃爾
(産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室 教授) |
岡田 睦美
(富士通・日本産業保健師会会長) |
彌冨 美奈子
(株式会社SUMCO 全社産業医) |
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シリーズ最終回の今回は、広報委員が森崎めぐみさんとのインタビューを振り返り、芸能従事者の労働安全衛生の課題をどのように解決していくかを探ります。これまでのインタビューで浮かび上がった課題をもとに、以下のトピックについて考察しました。
<4-1 華やかな芸能界の底辺に起きている安全衛生問題の大きさとその根源に迫る意味>
外からは見えにくい芸能界の厳しい労働環境。そこで働く人々が直面する安全衛生上の問題の大きさと、どのような背景がこうした問題を引き起こしているのか、その根本的な原因を考えます。
<4-2 芸能従事者の安全衛生を人権からとらえ直す>
労働環境の改善は、単なる業務効率や安全性の向上に留まらず、働く人々の人権を守るという視点から再考することが重要です。芸能従事者の安全衛生を人権問題として捉え直し、どのようなアプローチが必要かを議論します。
<4-3 芸能業界での産業保健職の活用方法>
産業保健職が芸能業界でどのように活用できるか、その役割と可能性について探り、産業保健の専門人材が労働環境の改善にどのように貢献できるのかを考えます。
<4-4 アンケートで実態を把握し専門家が評価して行政につなぐ>
実態を把握するためのアンケート調査の重要性と、産業保健の専門人材がどのように関わるのか、そして行政への提言のプロセスについて議論し、持続可能な解決策を見つける鍵を議論します。
<4-5 労働者の定義以前に守られるべき働く人への尊厳>
労働者の法的な定義を超え、働く人すべての尊厳を守ることの重要性について考えます。芸能従事者を含むすべての働く人々が、尊厳を持って安全に働ける環境をどう実現するか、その具体的な手段を探ります。
インタビューと議論の中から私たちが学んだことを共有し、皆様と共に芸能従事者の労働安全衛生の未来を考える機会にしたいと思います。 折しも、第3回 「感染症、AIからハラスメントまで 芸能業界の様々な課題」で森崎さんに解説いただいたインティマシーコーディネーターについて、公開されたある映画の主演俳優からのインティマシーコーディネーター要望を監督が断っていたことがネットで話題になっています。
最後には、森崎さんからの寄稿も掲載しています。ぜひ、これまでの内容を振り返りながら、解決策を共に考えていただければ幸いです。
どうぞ、こちらをご覧ください。
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芸能従事者の労働安全衛生に関する現状と課題(全4回 第4回 働く人の尊厳を守るために今後の芸能従事者の安全衛生を考える)
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